Blog  あなたの知らない生保業界 かんぽ生命編

2017年4月28日(金)の日本経済新聞の記事

かんぽ生命、値上げを好機に!

2017年4月から貯蓄性のある商品が値上がり(同じ保障なら保険料が高く)、
解約返戻金が大きく低下(貯蓄性が落ちる)することに絡んでの記事。

逆境をばねに営業スタイルを上手に転換し、従来型の発想を変え
顧客の心をつかむ!というような内容。

(郵便局の主力商品)
バブル期の商品の代名詞である「養老保険」

今はその時代のような貯蓄性はないのですが、その余韻を引きずっている方が
お子様を想い、加入してあげたり、加入を勧めたりということが多いのではないでしょうか。

(保険の加入のポイント)
下記の3つのことが大事

① いつからいつまで加入するか? →保険期間
② どのような種類の保障か? →保障の種類
③ どのくらいの保障が必要か? →保障の金額

例えば、お子様が小さいご家庭でしたら、死亡保障はいつまで必要でしょう?
どんなに短くても、保険期間はお子様が独立されるまででしょう。

養老保険とは期間が定まった商品
そして保障の種類は死亡保険。

学資保険も養老保険の仕組みです。

お子様が0歳で加入し、18歳の時に満期
その間に保障もあり、運用もしてくれます。

満期になると保険は終了、満期金を受け取ります。

保障としては中途半端な保険期間ですが、
ほとんどの方が貯蓄性の商品として考えて加入していると思います。

(記事に書いてある、かんぽ生命の営業戦略)
貯蓄性が落ちた主力商品の養老保険に特約で医療保険を付けること

Q : 医療保険やがん保険の保険期間はいつまで必要でしょうか?
A  :   生涯にわたり必要ではないでしょうか(保険期間は終身)

むしろ若い頃よりも年齢が上がるほど病気やけがに対する備えが重要です。

それに若い時のほうが少ない保険料で加入可能です。
一般的な終身保険は加入時の保険料がずっと続きます。

それと健康でないと保険には加入できません。
医療保険やがん保険こそ、若くて健康なうちに加入しておく必要があります。

それなのに、満期のある養老保険に特約で付ける必要があるのでしょうか??

特約ではなく、単体で加入すれば良いのではないでしょうか。

満期の後に加入すれば、保険料が上がっていますし、健康状態が変化し
保険に加入しにくい健康状態になっているかもしれません。

お客様にとって好機であればよいと思いますが
誰のための好機?なのでしょうか。

それを影響力のある日経新聞の記事として掲載するのもどうなんでしょうか?

誰がどういった目的で作ったのか
疑問だらけの記事でした。

loboFP事務所より